第一回 向井原〜高野川

 

向井原

三秋信号所

高野川

伊予上灘

現在

1面1線

-

1面1線

2面2線

当時

1面1線

2線

1面1線

2面2線

向井原の分岐部分

出発信号は内山線(建設名称)
つまり、現・山回りが本線のため
海周りより高い

向井原駅を通過する2000系しおかぜ
右の安全側線につながる線路が、海周り

信号所のあった三秋・壁に残る寂しげな「安全第一」

左の斜面に文字が残る

伊予市を出発した列車は、高架の向井原駅で山回りと別れ、三秋の峠に向かう。
ここからが通称海周り。
今ではローカル線。しかし、山回りの高規格路線の誕生までは特急も急行もすべてここを通っていた。

向井原を出発し高架から地平に降りた列車は、すぐに山越えを始める。
山1つ内陸の向井原から、トンネルを避け海に出るために峠を越える。
その峠の頂上に三秋信号所跡地が存在する。

三秋信号所は、以前ここに多数の列車が走っていた
ことの証拠だ。
幅の広くなった路盤、そして詰所跡、壁の文字が、
そこに線路がもう一つあったことを物語る。

今では、列車は止まることなく越えた峠を下りていく。
ここを境に、高野川へと坂を下っていく。

廃屋となった詰所 キハ32にとっては、それほどでもない坂
海が見えるあたりに高野川がある。
ここからは、伊予長浜までずっと海際を走る。
海周り線の名が語るように。

列車はそして次の停車駅、伊予上灘へと向かう。

 

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